■ゆかし潟7月調査 終了(2025年度)
6年目で9回目となるゆかし潟ベントス調査を7月11日と13日に実施しました。
今回は、12日の太田川河口干潟調査を挟んだため、2日間に分けてのイレギュラーな実施となりました。11日はあいにく曇り時々豪雨という極端な天候に阻まれ、予定していた3調査区の内、1区域を残すことになってしまいました。

13日は好天に恵まれ、11日に調査できなかった区域を含め、全域の調査を終えることができました。2日間の調査で、39種の希少種を確認できましたが、スダレハマグリやハクセンシオマネキ、ウスコミミガイ等の増加が確認できた一方、フトヘナタリの減少が印象的でした。
昨年秋、ゆかし潟と概要を結ぶ水路を横断する国道42号線に架かる港橋の橋梁耐震補強工事が始まりました。7月末をもって完了とのことで、工事はほぼ終了している様子でした。陸上の様子はウバメガシ林が伐採され、新たな護岸と側道がつくられていましたが、橋の下流は約50メートルあたりまで水流の様子が一変していました。
昨年秋、ゆかし潟と概要を結ぶ水路を横断する国道42号線に架かる港橋の橋梁耐震補強工事が始まりました。7月末をもって完了とのことで、工事はほぼ終了している様子でした。陸上の様子はウバメガシ林が伐採され、新たな護岸がつくられていましたが、橋の下流は約50メートルあたりまで底質と水流の様子が一変していました。
2018年の二河川河口の浚渫工事や今回の耐震のための橋梁耐震補強工事など防災目的の工事は避けられませんが、そのたびにゆかし潟の生き物たちの生息域が大きな攪乱を受けます。影響がどのようなものかモニタリングを続けていかなければなりません。
今回のゆかし潟、太田川河口調査には、角 友子先生(色川中学校)、田原敬治先生(南紀高校)東邦光先生(新宮中学校)、本郷宙軌さん(南紀熊野ジオパークセンター)の参加・協力をいただき、地元との連携を深めることができました。
皆様、大変お疲れ様でした。