年4回発行する「季刊 エブオブ」は、海の環境問題をテーマとした特集を柱に、海と生きものに関するトピックやOWSの活動を通して得たさまざまな情報を発信する大切なツールです。



会報名「エブオブ」の由来


エブオブは自然保護の指標種〜エブオブ創刊号より


 美しいパラオの海、大保礁に囲まれた陸地に近いマングローブ林の奥の泥地に、ひっそりと穴を掘って生活する5種類のシオマネキの群れがいます。
(中略)小さな身体に大きなハサミを持った5種類のシオマネキを、パラオ人は一括して「エブオブ(ebucheb)」と呼んでいます。

 コロール島周辺は、多くの埋め立てや汚染等によりマングローブが消失しました。そもそもマングローブ林の泥地は、シオマネキだけでなく、あらゆる生物にとって居心地のいい、ゆりかごのような場所でした。ところがその消失により、シオマネキの生活圏はなくなり、自ずとその数も減少しています。

 訪れる観光客は、広大な美しいサンゴ礁の海と空、水中に群舞するトロピカルフィッシュに目を奪われていますが、この小さな、美しいけれど目立たないエブオブこそ、パラオの自然保護の指標種であるのです。それが、本季刊誌の表題を「エブオブ」にした理由です。
 干潮になると、ひねもす沖のきれいな海に向かっておいでおいでするエブオブは、もしかしたら、岸近くの汚れを嫌って、助けを呼んでいるのかもしれません。

倉田洋二(故・OWS元副会長)


Ebuchebはパラオ語で
シオマネキのことです

最新号

Ebucheb Vol.82

表紙:小川修作(キクメイシにすむコケギンポ・高知県竜串)

2021年8月20日 発行

●特集:
ウナギはどこにいる?
~環境DNA解析で生物を採らずに分布を調べる~
 

●文:笠井 亮秀(北海道大学教授・水産科学研究院)

<連載>海とぴ 〜エブオブ編集委員より
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(81)僕のオフィスは大自然「人間の創造力」
OWS活動報告

エブオブ・バックナンバー一覧

Ebucheb Vol.81

表紙:高砂淳二(ヨコミゾスリバチサンゴ・長崎県五島市)

2021年5月20日 発行

●特集:
ムツゴロウ目線の有明海再生論:森里海を結ぶ >>pdf

●文・写真:田中 克(京都大学名誉教授・舞根森里海研究所長)

<連載>海とぴ 〜エブオブ編集委員より
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(80)僕のオフィスは大自然「写真を撮ること」
OWS活動報告

Ebucheb Vol.80

表紙:横山耕作(三浦半島・江奈湾干潟)

2021年2月20日 発行

●特集:
原発の温排水がもたらす局所的温暖化 >>pdf

●文:益田玲爾(京都大学舞鶴水産実験所)

『赤松俊子の描いた南洋群島』と倉田さんのこと
<連載>海とぴ 〜エブオブ編集委員より
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(79)僕のオフィスは大自然「プラスチックの海」
OWS活動報告

Ebucheb Vol.79

表紙:高砂淳二(ハワイアンモンクアザラシ・オアフ島)

2020年11月20日 発行

●特集:
干潟のカニからみた生態的特性の多様性 >>pdf

●文:和田 恵次(奈良女子大学名誉教授)

<連載>海とぴ 〜エブオブ編集委員より
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(78)僕のオフィスは大自然「微生物」
OWS活動報告

Ebucheb Vol.78

2020年5月20日 発行

●特集:
海鳥類の保全に取り組む「世界アルバトロスデー&シーバードウィーク」 >>pdf

●文:長谷川 博(OWS会長・東邦大学名誉教授)

<連載>海とぴ 〜エブオブ編集委員より
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(77)僕のオフィスは大自然「意識を切り替える」
OWS活動報告

Ebucheb Vol.77

2020年5月20日 発行

●特集:
食卓から青海苔が消える?海水温変動とスジアオノリの成長の関係 >>pdf

●文:平岡 雅規(高知大学総合研究センター海洋生物研究教育施設)

<連載>海とぴ
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(76)僕のオフィスは大自然「かけがえのない時間」
OWS活動報告

Ebucheb Vol.76

2020年2月20日 発行

●特集:
釣り餌動物の流通および野外への侵入状況 >>pdf

●文:斉藤 英俊(広島大学大学院統合生命科学研究科)

<追悼>倉田洋二先生
<連載>海とぴ
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(75)僕のオフィスは大自然「日本に求められる変化」
OWS活動報告

Ebucheb Vol.75

2019年11月20日 発行

●特集:
「サケ学」から知る地球環境 ―わが国水圏生態系への危惧―  >>pdf

●文:帰山 雅秀(北海道大学名誉教授・北極域研究センター)

<連載>海とぴ
<連載>OWS活動報告
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(74)僕のオフィスは大自然「野焼き」

Ebucheb Vol.74

2019年8月20日 発行

●特集:
高知大・中村洋平先生のお話
温暖化による魚類相の変化を探る ー四国黒潮沿岸調査
 >>pdf

●聞き手・文:瀬戸内 千代(海ライター・エブオブ副編集長)
●お話・写真提供:中村 洋平(高知大学農林海洋科学部准教授)

<連載>海辺の生きもの観察ノート 「アナダコ」
<新連載>海とぴ
<連載>OWS活動報告
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(73)僕のオフィスは大自然「環境変化の連鎖」

Ebucheb Vol.73

2019年4月20日 発行

●特集:
鳥島のオキノタユウ集団
繁殖つがい数が1,000組、総個体数は5,000羽を超え、持続的成長へ
 >>pdf

●文:長谷川博(OWS会長・東邦大学名誉教授)

<連載>OWS活動トピック「江奈湾の投棄ゴミ」
<連載>海辺の生きもの観察ノート 「コモンイトギンポ」
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(72)僕のオフィスは大自然「南極大陸」

Ebucheb Vol.72

2019年1月20日 発行

●特集:
福島県における水産物の放射能汚染の現状と漁業の復興状況 >>pdf

●文:和田敏裕(福島大学環境放射能研究所)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「気の毒なフナムシ」
<連載>OWS活動トピック「対馬」水中ゴミ回収活動報告
<連載> 世界の海から「海洋保護区は機能しているか??」
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(71)僕のオフィスは大自然「アリバダ」

Ebucheb Vol.71

2018年10月25日 発行

●特集:
海洋酸性化は生態系にどのような変化をもたらすか
~式根島での観察から見えたもの~
 >>pdf

●文:シルバン アゴスティーニ(筑波大学下田臨海実験センター)、樋口 富彦(東京大学大気海洋研究所)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「エボシガイ」
<サンゴ礁年2018Topic>「日本全国みんなでつくるサンゴマップ」に参加しよう
<連載>OWS活動報告
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(70)僕のオフィスは大自然「トンガのクジラ」

Ebucheb Vol.70

2018年7月20日 発行

●特集:
ニホンウナギの保全のために、本当に役に立つこと >>pdf

●文:海部健三(中央大学法学部准教授・ウナギ保全研究ユニット長、国際自然保護連合 種の保全委員会ウナギ属魚類専門家グループ)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「オキナワハクセンシオマネキ」
<連載> 世界の海から
「プラスチック製品の使用廃止に向けて」~モントレーベイ水族館の取り組み~
<連載>OWS活動報告
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(69)僕のオフィスは大自然「ミツバチと自然の繋がり」

Ebucheb Vol.69

2018年4月20日 発行

●特集:
黒潮の恵み、サンゴの島の時空間 >>pdf

●文:中野義勝(琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設技術専門職員)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「ダウンゴウオ」
<連載> 世界の海から
「酸欠海域の巨大デッドゾーンが1950年と比べ4倍に拡大科学者が警鐘を鳴らす」
<連載>OWS活動報告
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(68)僕のオフィスは大自然「アザラシの受難」

Ebucheb Vol.68

カラー版創刊

2018年1月20日 発行

●特集:
御蔵島のイルカウォッチングとエコツーリズム >>pdf

●文:小木万布(御蔵島観光協会 事務局長)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「ミスガイ」
<新連載> 世界の海から
「海洋汚染は海水の化学をどのように変えるのか」
<連載>OWS活動報告
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(67)僕のオフィスは大自然「カミナリ」

※20周年記念カラー版になりました

Ebucheb Vol.67

2017年10月20日 発行

●特集:
本当に「怖い」サメの話 ーサメを恐れる人類こそがサメを脅かしているー >>pdf

●文:シェリー・クラーク(WCPFC:中西部太平洋まぐろ類委員会事務局サメ類混獲テクニカルコーディネーター)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「ウミウ」
<連載>OWS活動報告
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(66)僕のオフィスは大自然「浮遊生物」

Ebucheb Vol.66

2017年7月20日 発行

●特集:
海洋汚染の生体影響を海鳥で測る >>pdf

●文:綿貫豊(北海道大学水産科学研究院)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「エビヤドリムシ」
<連載>OWS活動報告
<連載・最終回>パラオ通信「パラオの野生ラン、今と昔」
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(65)僕のオフィスは大自然「コスタリカ」

Ebucheb Vol.65

2017年4月20日 発行

●特集:
スナメリ >>pdf

●文:白木原美紀(東邦大学理学部東京湾生態系研究センター訪問研究員)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「ハマガニ」
<連載>OWS活動報告
<新連載> 旬の魚へん「鰹」
<連載>パラオ通信 「ヤモリ」
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(64)僕のオフィスは大自然「大変な時代」

Ebucheb Vol.64

2017年1月20日 発行

●特集:
部活動から広がる環境教育と地興域振興
~クマノミの秘密を解明した長浜高校「水族館部」の顧問・重松洋先生に聞く~
 >>pdf

●取材・文:瀬戸内千代(エブオブ副編集長)
●お話:重松 洋(愛媛県立長浜高等学校 生物教諭 水族館部顧問)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「アサガオガイ」
<連載>OWS活動報告
<連載>パラオ通信 「赤色野鶏(マルク)」
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(63)僕のオフィスは大自然「凄まじい漂着ゴミ」

Ebucheb Vol.63

2016年10月20日 発行

●特集:
深刻化するゼニガタアザラシの漁業被害~どう管理すべきか考える >>pdf

●文:小林万里(東京農業大学生物産業学部アクアバイオ学科教授)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「カエルウオ」
<連載>OWS活動報告
<連載>パラオ通信「グリーンアノールのその後」
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(62)僕のオフィスは大自然「アラスカの夏」

Ebucheb Vol.62

2016年7月20日 発行

●特集:
津波が干潟生物に与えた影響と課題 >>pdf

●文:鈴木孝男(みちのくベントス研究所)

<連載>海辺の生きもの観察ノート「ハマダンゴムシ」
<連載>OWS活動報告
<連載>パラオ通信 「ヤシガニ」
<連載>高砂淳二フォトエッセイ(61)僕のオフィスは大自然「ジープ島」

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NPO法人 OWS