活動BLOG - 干潟保全活動

ゆかし潟ベントス調査 終了(2026年度)

ゆかし潟ベントス調査 終了(2026年度)

2026年4月19日、7年目(10回目)となる、ゆかし潟ベントス調査を終えました。
ゆかし潟調査はこれまで概ね7月に2日間で実施してきましたが、今回は、前日に森浦湾調査を入れたため、1日だけの調査となりました。また、土日の潮周りの関係で、今年は初めて4月半ばでの実施となりました。
地元からは色川中学の角友子先生と緑ヶ丘中学の東邦光先生が参加いただき、9名での調査となりました。


最も海に近い礫干潟


今回は好天に恵まれ、これまで調査してこなかった小水路や湿地、淡水域も調べました。複数の温泉水が流入する特殊な水域にはミナミメダカやボラの仲間の幼魚が群れていました。また、湿地につながる淡水水路にはカワニナのまとまった生息域があることがわかりました。湯川川中流域には大型のイシマキが多産し、フネアマガイやイガカノコも確認できました。


これまで未確認の水路を調査


水路奥の湿地も確認


今回のゆかし潟調査は、時間的な制約もあり限られたエリアの調査にとどまりました。それでも希少種は概ね確認し、初記録のオサガニの発見もありました。


局所的大集団をつくっているカワニナ


RD種ハクセンシオマネキ


RD種ウスコミミガイ


初記録のオサガニ(♀)


昨年秋、ゆかし潟と森浦湾を結ぶ水路を横断する国道42号線に架かる港橋の橋梁耐震補強工事が始まりました。7月末をもって完了とのことで、工事はほぼ終了している様子でした。陸上の様子はウバメガシ林が伐採され、新たな護岸がつくられていましたが、橋の下流は約50メートルあたりまで工事でできた新しい礫質で埋められ、水流の様子も大きく変わっていました。


補強された橋梁と橋脚部


2018年の二河川河口の浚渫工事や今回の耐震のための橋梁耐震補強工事など防災目的の工事は避けられませんが、そのたびにゆかし潟の生き物たちの生息域が大きな攪乱を受けます。影響がどのようなものかモニタリングを続けていかなければなりません。


底質の様子が一変し、生き物はほとんど見当たりませんでした


工事による攪乱からの回復にどの程度の時間がかかるのか、今後も注視していきたいと思います。
参加者の皆様、大変お疲れ様でした。


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