活動BLOG - サンゴ調査&魚類調査

第1回北限域の造礁サンゴ分布調査潜水調査終了

第1回北限域の造礁サンゴ分布調査潜水調査終了

読売新聞夕刊

OWSが推進する「北限域の造礁サンゴ分布調査」の第1回目潜水調査を、10月25日(土)26日(日)、静岡県西伊豆の安良里で実施しました。

OWSメンバーに加えて、研究者の山野博哉先生、中井達郎先生、杉原薫先生合わせて13名で望んだサンゴ調査。読売新聞写真部記者2名も取材に来てくださいました。

本日10月29日の読売新聞夕刊にこの調査の様子が大きくカラーで紹介されました。読売新聞のwebでは、紙面に掲載されなかった写真も掲載されています。

次回第2回目の潜水調査は、11月日(土)9日(土)に東伊豆の富戸で実施します。
また、調査の結果は、11月22日から24日に静岡県グランシップで開催される「日本サンゴ礁学会第11回大会」と11月29日に新宿で開催する「OWS第5回海のセミナー 『サンゴ礁保全と海洋保護区~生物多様性を考える~』」でポスター発表する予定です。





調査に参加したOWSフィールド委員より


調査に参加したOWSフィールド委員の籏野道子さんから感想をまじえてご報告します。


10月25日、26日と東伊豆の安良里へサンゴの分布調査に行ってきました。ほとんど不安はありませんでした。良く知った頼れるOWSメンバーが一緒だから。不安と言うよりも、自分にどんなことができるのか、ただワクワクしていました。

1日目は、調査ポイントの決定とラインの設置で終わりましたが、何より驚いたのは、安良里にサンゴがものすごくたくさん生息していたこと。本当にびっくりしました。まさかこんなにたくさんのサンゴに会えるとは、夢にも思っていませんでした。

そして夜は、サンゴの同定に造詣の深い、杉原先生による、サンゴのレクチャーです。ベルベットサンゴ、センベイサンゴ、トゲキクメイシ、アミメサンゴなど、自分達が撮った写真と資料を見比べながら勉強しました。その後は、翌日の打ち合わせ。疑問に思っていることを質問し、みんなで考え、先生から指示を仰ぎ、一つ一つ潰していきました。みんなが真剣に考え、しっかりと打ち合わせをしました。


一晩寝ると、さぁいよいよ、調査本番です。昨夜の入念な打ち合わせもあり、スムーズに話が進みます。海況の問題もあり、すぐに調査が始まりましたが、海に入るとすぐにみんな各自の持ち場に分かれて、調査の開始です。本当に素晴らしいチームワークで、事故もなく、無事に調査が終了しました。私は、海の中であんなに真剣にサンゴと向き合ったのは初めてでした。

今回の調査はサンゴの分布を調べて、地図を作るだけではなく、温暖化の影響も見ていこうとしています。
結果はまだ、どのようになるかはわかりませんが、私は大好きなダイビングで、大好きな海とこんな風に関われることが何よりも嬉しかったです。素晴らしいメンバーと一緒に、このような調査に携わることができたことは、本当に光栄なことだと思っています。「今後10年は続けていきます」という、山野先生の力強いお言葉がありました。私は、これからも協力していきたいし、続けていきたいと強く思いました。

参加された皆様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
(籏野)