活動BLOG - 海洋ごみ問題

特別講演「ミッドウェー環礁の生きものたちを脅かす海洋ゴミ!!」終了

特別講演「ミッドウェー環礁の生きものたちを脅かす海洋ゴミ!!」終了

有楽町にある自然情報プラザ丸の内さえずり館で「自然保護区ミッドウェーの生きものと海洋ゴミ」 企画展を開催しています。(期間5/8~6/28)

その関連講演として5月30日に、横山耕作代表理事による特別講演を行いました。
自然保護区に指定されているミッドウェー環礁の自然と、希少な生きもの達の保全の様子を紹介し、その生きものたちを脅かしている海洋ゴミ問題の実態を、昨年6月にミッドウェーで撮影してきた写真を中心に講演しました。



セミナー委員大庭さんからのレポート


北太平洋に漂う海洋ゴミの海域である「太平洋ゴミベルト」の南端に位置するミッドウェー環礁では、年間20トンに及ぶ海洋ゴミの存在が問題となっています。海岸に漂着するのはそのうちの15トンですが、「誤飲」によるものが5トンにも達していることが報告されました。

こういった行動は、鳥類が海面に漂っているものをエサとみなしてついばむことによって起こるだけに、深刻な問題です。
実際に、死亡したアホウドリのヒナの胃内容物の70%近くが、こういった人工物でした。




そのほか水中に放出された魚網が生物に危害を及ぼす「ゴーストフィッシング」や、漂着したライターの発生地をつきとめようとする「ディスポーザルライター」調査についても合わせて紹介されました。

会場にお越しいただいた方々にとっても、初めて聞かれる話が多かったようでした。
そのため、問題意識を持った質問が寄せられていました。
(大庭)