活動BLOG - ミッドウェーより

コアホウドリの繁殖行動

コアホウドリの繁殖行動

コアホウドリの求愛ダンス

アメリカ合衆国の国立自然保護区、北西ハワイ諸島のミッドウェイ環礁は、今、コアホウドリ(英名: Laysan Albatross ミズナギドリ目アホウドリ科)の繁殖シーズンを迎えています。

ミッドウェイ環礁では、世界中のコアホウドリの70%以上が繁殖していると考えられており、まさに世界最大のコロニーなのです。その数はアメリカ内務省の魚類・野生生物局の1996年度個体数調査資料によると、387,854つがいと確認されています。

さて、そのつがいについてですが、彼らは一度つがいになると一生つがいのままなのです。しかし、つがい単位で常に行動しているわけではなく、繁殖期以外は夫婦別々に洋上で過ごしています。
そして、毎年10月下旬頃には、それぞれ繁殖のためにミッドウェイ環礁に戻ってくるのです。島に戻ると、お互いに夫婦であることを確認するために求愛ダンスをします。お互いに向き合ってノドをのばしたディスプレーの様子は、象徴的なイメージとして島のモニュメントにもなっています。
姿だけではなく、嘴でカタカタ鳴らす音や雄叫びのような鳴き声はまさに野生の叫び、自然の営みのすごさを感じられます。
やがて、夫婦と認識したつがいは、産卵の準備や巣作りをはじめますが何らかの事故などが原因で以前のようにダンスができず、いずれかが認識できない場合は悲しいかな離婚となってしまいます。
破局を迎えたつがいは新たな伴侶を求めてまた求愛ダンスの旅に出なければなりません。

ミッドウェイフィールドオフィスから