国境の島 対馬。大量に漂着した漁具・漁網、プラごみを回収したい。クラウドファンディングに挑戦中!
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10月3日〜11月10日 READYFORにて ご支援ありがとうございました! |
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OWSはこの度、海洋ごみプロジェクト事業として、対馬市豊玉町の陸路がなく船でしか入れない海岸に漂着した大量のプラスチックごみの大規模回収活動を実施することとなりました。
対馬においてはこれまで、2018年11月を皮切りに3回に渡ってサンゴ礁周辺の水中ごみ回収を実施してきましたが、今回は回収規模が大きくなったため、OWSとしては初めてのクラウドファウンディングにチャレンジする運びとなりました。
国境の島 対馬。大量に漂着した漁具・漁網、プラごみを回収したい
https://readyfor.jp/projects/tsushima-umi-gomi
対馬の現状 ―手つかずのごみが堆積する「陸路のない海岸」
対馬は、国境に位置し、入り組んだ入り江が連なる美しい島です。
しかし、海流の影響で国内外から大量の漂着ごみが押し寄せます。漂着ごみは、発泡スチロールやプラスチック製のフロート、漁網やロープ類などのプラスチックごみがほとんどで、分解されることなく半永久的に海洋環境に留まります。
各地区の住民の皆さんによって回収活動も行われていますが、アクセス道路が無く人が近づけない海岸についてはほとんど手がつけられていません。どんな状況なのか、ほんの一部ですが、まず写真で紹介します。
「世界最北のサンゴ礁」の保全活動から見えた現実
OWSは2008年より温帯域のサンゴ分布を調査する「サンゴ調査プロジェクト」を実施しています。
2015年からは国立環境研究所と連携し、対馬市志多浦にある“世界最北のサンゴ礁”を毎年モニタリングしています。
その過程で、沈んだ漁網やロープ類がサンゴを傷つける深刻な状況を確認。2018年から回収を開始し、これまでにクレーンなどを使いフレコンバックで27袋分のごみを撤去しました。
2022年に実施した対馬での漂流漁網類の回収活動の様子です。
クレーンでの引き揚げ作業です。
今、回収しなければ再び海に流出してしまう
漁網やロープは波浪などで再び海へ流出し、海洋生物を傷つけたり捕獲し続けたりする「ゴーストフィッシング」の原因となります。これは、対馬だけの問題ではなく世界中の海で起きていることです。
プラスチックの輪っかが首にはまったアオウミガメ(米国北西ハワイ諸島/写真提供:NMFSマーク・サリバン)
漁網に絡まったアザラシ(米国北西ハワイ諸島/写真提供:FWSジョン・クラビッター)
流出してしまったら回収することができません。漂着した今こそが回収のチャンスなのです。
今回はアクセス道路が無い海岸での回収に挑みます!
今回の回収活動では、陸路のない佐保地区の海岸で、20~25名体制による大規模回収を計画しています。
対馬市豊玉町の佐保地区、志多浦地区ほかの協力を得て、地元漁業者と連携、クレーン船1艇と小型船2艇を駆使し、海岸に打ち上げられた大量の漂着ごみを回収しようという計画です。
小型船を磯に近づけて上陸し、軽量の発泡スチロールやフロート類などは手作業で回収して小型船で運搬するほか、塊となって漂着した漁網などは、深場に投錨したクレーン船からロープを出して牽引して引き揚げます。
対馬の長い海岸線にはほかにも大量のごみが集まる場所がたくさんあります。この活動がアクセス道路が無い海岸でのごみ回収のモデルケースになれば、継続的な活動につなげることができます。
個人・法人支援者を募集しています
この活動では、クレーン作業船他3艇のボートやクレーン車なども使用し、20人以上が2日間に渡って回収作業を行なうため、目標額は150万円(手数料を除く残額: 126万円)としています。
このクラウドファンディングは、All or Nothing型のため、目標額に達成しない場合は、支援を受けることができません。
より多くの方に海洋ごみの現状を知っていただく機会にもなっていますので、SNSでの拡散にもぜひご協力ください。
個人のご支援に加え、企業のCSR活動としての参加も可能です。社内広報・情報発信などを通じた協力も歓迎しています。
興味を持たれた方は、ぜひReadyforのプロジェクトページをご覧ください。
■リターン:活動報告PDF/会報送付(年4回)/お名前掲載(希望者のみ)など
活動の様子や動画などはInstagramや「Readyfor」内の活動報告で随時更新しています。
OWS 公式Instagram
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