活動BLOG - 海のトークセッション

第65回海のトークセッション終了

第65回海のトークセッション終了

6月20日に一般社団法人JEANの事務局長小島あずささんをお招きした、第65回海のトークセッション「日本のゴミはどこへ行く?海を巡る私達のごみ」が終了しました。
今回はセミナー委員会の高松委員にレポートしてもらいました。


セミナー委員会の高松さんのレポート


前日の台風の影響が少し残っていましたが なんのその、会場は満席でした。




今回の講演者は、一般社団法人JEAN事務局長の小島あずささん。
ミッドウェー環礁に流れ着く日本やアジアからの漂着物の話を中心に私たちが普段使っていて捨てた日用品などが どこへ行き、どんな問題を起こしているのかという切り口でお話し頂きました。


スライドに映し出された漂着物。
まるでそこは日本なのでは?と思うほど日本製のものが多く日本人としてとても複雑な気持ちになりました。そこに生息する海鳥の死骸からはプラスチックゴミがほぼ100%出てきてそのゴミの多くが日本からの漂着物だそうです。


ミッドウェー環礁の漂着物


日本の海岸でも同じような事は起きており、私がびっくりしたスライドは一見きれいな海岸にハマユウが植生しているのですが その地面を掘り起こすと微細化したプラスチックが まるで貝殻破片のように土に混入し、厚い層を成しているのです。
それが辺り一面に広がっているのですから回収はほぼ不可能という事でした。


ハマユウの下はプラごみの地層


これからは、こうした粉砕し微細化したプラスチックゴミが、大きな問題となるであろうと言われているそうです。私たちの身の周りのちょっとしたゴミは たとえ海から遠くはなれた場所からでも風雨などで水路や川へ流れ、海へと至るのです。


人力の清掃活動だけでは限界があり 根本的な問題の解決のためにはゴミを出さないような社会の仕組みを作る努力が必要であろうとの事でした。
まずは、多くの人にこの現実を知ってもらう事が 一番大切な事だなと強く思いました。
そして、私自身は一体何が出来るのか考えさせられました。



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