丸の内さえずり館にて開催

近年、生物多様性保全の重要性が広く認識されるようになってきました。しかし、多様性を守るためには、まず地球上にどんなに様々な生物が存在しているかを正しく知る必要があります。それは分類学者の仕事です。

貝類は、分類学的に比較的よく調べられているグループの一つではありますが、まだ膨大な未知の部分が残されています。成熟しても数ミリに満たない、いわゆる微小貝です。手の届く波打ち際にもたくさん棲んでいながら、ほとんどその存在すら知られていない微小貝の多様性とその研究の現状について紹介します。


ゲストスピーカー・プロフィール

長谷川 和範

はせがわ かずのり
長谷川 和範(国立科学博物館 動物研究部 海生無脊椎動物研究グループ研究主幹)

国立科学博物館、動物研究部、海生無脊椎動物研究グループ研究主幹。 日本貝類学会評議員、学会誌Venus編集幹事。東邦大学大学院理学研究科修士課程修了。東京水産大学大学院博士課程中退。博士(水産学)。幼少時から貝類に興味を持つ。博士課程在学以降、微小な巻貝の分類をメインのテーマとして研究を進めているが、現在は日本周辺の深海調査や、東南アジアのフィールド調査を通じて研究対象がもっと「大型」のものにも広がっている。



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