OWSの活動は皆さんの支援金や寄付金によってまかなわれています。皆さん一人一人のご支援が海の自然保護に活かされます。

OWSのメンバーの皆さんは、その多くが海に関係する仕事や趣味を持っている方々で、日頃、海とかかわり親しみながらも海の環境悪化や海に棲む生き物の危機的な状況を肌で感じ、少しでも何か協力したい、行動したい、という気持ちを持っている皆さんです。

メンバーになることで、活動に直接参加していなくても、OWSの活動を継続的に応援することになります。活動にご賛同いただける方はぜひメンバーになって応援してください。


会員種別


OWSの会員種別は、賛助会員(サポーター、スポンサー、団体サポーター)、議決権を持つ正会員の4つです。

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活動アーカイブ

OWSでは、1998年に設立以来、さまざまなテーマで活動してきました。
これまでに実施してきたプロジェクトや活動紹介、活動実績です。

長谷川博

鳥島での最後の野外調査
(2018年12月)

長谷川博 OWS会長

1948年静岡県生まれ。京都大学卒業。
1976年から2018年まで伊豆諸島鳥島で繁殖する絶滅危惧海鳥オキノタユウの保全研究を続け、1998年吉川英治文化賞、1999年全米野生生物連盟保全功労賞、2000年日本学士院エジンバラ公賞、2015年海洋立国推進功労者表彰などを受賞。著書に『50羽から5000羽へ』、『オキノタユウの島で』、『アホウドリからオキノタユウへ』など。




 かつて、大型で美しい海鳥オキノタユウ(沖の大夫)は、羽毛を採るために数百万羽も捕獲され、数十羽まで数が減って絶滅の危機に瀕しました。ぼくは28歳から70歳まで、伊豆諸島鳥島でこの鳥の再生のための野外研究を続け、多くの人々と協力して繁殖成功率を上げるための積極的な保全活動を展開してきました。その結果、鳥島集団は約9年で倍加するようになり、2018年に繁殖つがい数が1000組、総個体数が5000羽に到達し、この種の再生が確実になりました。長期にわたる多くの人々の粘り強い努力が実ったのです。

 しかし残念ながら、この半世紀の間に、乱獲や海洋汚染、沿岸域の開発、気候変動などによって、海洋動物の個体数の多さは半分以下になり、たくさんの種が苦境に追い込まれ、海の豊かさが失われようとしています。もし、海洋生態系が変調を来せば、われわれ人間の生存が危うくなるはずです。今こそ、海洋の生物多様性を保全するために、第一歩を踏み出し、粘り強く前に進みましょう。




横山耕作 OWS代表理事

1950年、和歌山県生まれ。
スクーバダイビング事業と自然観察ツアー事業の経営にかかわる中で、海の環境NPOの設立に至る。 すべては自然が教えてくれるという信念から、自然観察が自然保護の本分と考えている。活動を担う人材として、ネイチャーガイドの育成に力を入れている。




 海辺に育った僕は、子どもの頃遊び場だった海岸に突然し尿処理場がつくられ、立ち入り禁止となって愕然とした記憶が忘れられず、そのことが自然や環境について考える始まりでした。

 OWSは、1998年、海を通じて知り合った仲間が集まり、自分たちの手の届く海の保全活動を目指して設立しました。設立のきっかけのひとつは、仕事で訪れた北西ハワイ諸島のミッドウェー環礁(米国自然保護区)で、アホウドリ類のヒナの死骸から大量のプラスチックごみが見つかるショッキングな事実を目の当たりにしたことでした。

 OWS設立後、早速ミッドウェー環礁に日本人ガイドが常駐する現地事務所を設け、ビジターへの自然観察指導や生物調査への協力、ボランティアコーディネートなどを担うとともに、海洋ごみ削減の普及啓発を開始したのが活動の始まりです。

 OWSのロゴマークに使っている「Research and Education」というフレーズは、ミッドウェー環礁での経験を踏まえて、調査研究への参加を通じた学びを、との想いから冠したものでしたが、20数年間の活動を経て、少しずつ組織のイメージに近づきつつあります。しかしながら、海を取り巻く環境は厳しさを増すばかりで、課題は山積しています。他方、社会の海離れ、自然離れの傾向はますます進み、海辺に足を踏み入れたことのない子どもたちも少なくありません。

 自然破壊を傍観し、恩恵をむさぼってきた私たちには、かけがえのない自然を未来の世代に引き継ぐ責任があります。今こそ、自然に目を向け、想いを行動に移す時ではないでしょうか。できることは人によってさまざまだと思いますが、一人でも多くの人がかかわることを願ってやみません。



高砂淳二
高砂淳二 OWS副代表理事

自然写真家。1962年宮城県石巻市生まれ。世界中の国々を訪れ、海中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を続けている。
「Planet of Water」(National Geographic) ,「night rainbow」(小学館), 「光と虹と神話」(山と渓谷社)「Dear Earth」(Pie Int’l)ほか著書多数。地球のこと、自然のことなどをメディア、講演会等で幅広く伝え続けている。




 1986年から、仕事で世界の海や自然の写真を撮ってきていますが、見れば見るほど、知れば知るほど自然には不思議なこと、未知なことが溢れているのに気づかされます。

 さまざまな生命はいったいどういったつながりを持っているのだろう、どうしてコアホウドリはあんな楽しい求愛ダンスを踊るようになったのだろう、人間と、ほかの動物との違いはなんなのだろう…。

 それと同時に、いかに人間という動物が、自然の掟からはずれてしまっているかも気づかされてきました。自然のなかに身を置くこと、海に潜ることは、楽しいことであり知的欲求を満たしてくれることですが、同時に、僕らの作り出した自然に還らないモノたちが、海や海岸に溢れ、いろんな形で生物たちを死に追いやってしまっているのを、何度も目の当たりにすることにもなりました。

 世界の海は、サンゴの死滅、海水温及び海水面上昇、プラスチックゴミ問題など、ここ20年あまりで大きく変わってしまいました。海や自然をケアすることは、自分自身をケアすることであり、人間と地球は一心同体でもあります。地球環境は今まさにまさに待ったなしの状態です。ぜひOWSを通して海や自然について知り、今何ができるかをみんなで考えてみませんか。