モンベル渋谷店5Fサロンにて開催

自然誌博物館というと骨格標本などを展示している所、と連想するのが一般的かも知れませんが、自然誌博物館の活動は展示だけではありません。

対象地域の自然環境の特性を知るための基礎となる標本の収集と保管、集めた標本に基づいた調査研究のほか、普及教育活動として生物や地域の自然への理解を深めてもらうための観察会などの行事も数多く催しています。

また、博物館から一方的に話題を提供するばかりでなく、地域住民からの情報を研究に役立てたり、その結果を企画展示や行事を通して市民にフィードバックしたりする場でもあります。

今回は甲殻類専門の研究員である演者が、「海の博物館」でのこれまでの活動の事例を交えながら、研究者と市民との関わり、自然誌博物館の使命について紹介します。


ゲストスピーカー・プロフィール

奥野 淳兒

おくの じゅんじ
奥野 淳兒(千葉県立中央博物館 分館海の博物館主任上席研究員)

1969年東京都世田谷区生まれ。東海大学海洋学部卒業、日本大学農学研究科博士前期課程修了。博士(理学)(東邦大学)。専門はサラサエビ科やテナガエビ科など、コエビ類を中心とした十脚甲殻類の系統分類学。これまでに多数の新種を公表すると同時に、博物館の行事や展示を通して、エビやカニの魅力を発信している。甲殻類とのファーストコンタクトは、幼少の折、家族旅行で千葉県御宿を訪れた際に民宿の庭で見つけたアカテガニ。著書に『エビ・カニ ガイドブック−伊豆諸島・八丈島の海から−』などがある。



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