モンベル渋谷店5Fサロンにて開催

ハマグリ(Meretrix lusoria ) 資源が近年減少しています。そして、ハマグリの回復には彼らの生態を明らかにすることが重要だと思われますが、その性質に関する知見は驚くほど貧弱です。
演者はひょんなことからハマグリに興味を持ち、2006年からその性質を調べてきました。今回はそのあらましを紹介したいと思います。

内容は:
1)ハマグリは汚い環境でも結構丈夫なこと
2)産卵時期と資源減少との関係
3)ハマグリの「ネバ(蜃気楼の語源)」発射と移動。なんのための発射なのか?

です。


▲ハマグリのネバ


ハマグリはあるときネバを発射します。これを水の中に漂わせることで、帆のように潮の流れを受け止め、干潟を移動します。


来場お待ちしています。


ゲストスピーカー・プロフィール

中村 泰男

なかむら やすお
中村 泰男(国立環境研究所)

1952年山口市生まれ。埼玉県浦和育ち。東大理学部化学科卒。同大学院D2中退。1979年国立環境研入所。専門外の海洋生態の分野に放り込まれる。
「赤潮の発生機構」、「プランクトン生態系を通じての物質循環」など「海の環境と生き物の関わり合い」を一貫して研究(理学博士) 2006年から突如ハマグリ研究に着手。有明海と東京湾の干潟をフィールドに研究。
今年3月定年退職。現在環境研客員・大学非常勤講師などを勤めながら、某所でハマグリ研究継続中。



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