近年、日本では市民の海離れ、自然離れの傾向は著しく、学校教育においても海辺での野外活動はほとんど行われていません。そのため子どもたちが海の自然や生き物と触れ合う機会はなくなり、海は危険なところ、海辺の生き物は気持ち悪いもの、といった意識を持った子どもたちも少なくありません。

 一方、温暖化や海洋プラスチックごみ問題など地球規模の環境問題が喫緊の課題となっている今、自然や環境に目を向け、自然の大切さを理解できる子どもたちを一人でも多く育む必要があります。

海の子プロジェクトの目的は、未来を担う子どもたちに、さまざまな自然体験学習プログラムへの参加を通して、海の自然や生きものとふれあう機会や自然の仕組みを学ぶ機会を提供することにより、自然を守る人と社会を育むことです。

海の子プロジェクトの取組み

本来、子どもたちは自然や生き物に強い好奇心を持っています。海の自然やそこに棲む生き物についても、楽しく安全にふれあう機会を作ってあげれば、子どもたちはすぐに興味を持ち好きになります。大好きになることは自然を守る第一歩につながるのです。

 OWSは2001年より海の子プロジェクトとして、さまざまな形態の子ども向けプログラムを企画・開催してきました。
それらは自然観察を大きなテーマとしたネイチャースクール、エコツアー、教室で行う各種の講座や出前授業、キャンプ、日帰りバスツアー、親子の自然観察プログラム、カメラ教室やフォトコンテストなど十数種におよび、参加した子どもたちの数も2,500名を越えています。


海の子プログラムマークは、子どもまたは親子対象のプログラムです。


プログラム例




自然観察とカメラ教室

磯海岸での自然観察

おさかな調べと魚の料理教室


砂浜海岸での生き物観察


エコツアー:パラオ共和国アンガウル島の小学生との交流


海岸での生き物観察のあと、漂着物を使ったクラフト教室


体験ダイビングでの水中観察


現在の取組み


現在、海の子プロジェクトは以下のプログラムを実施しています。プログラムへの参加を通して、海と自然が好きな子どもたちを一人でも多く育みたいと考えています。

■ネイチャースクール
砂浜海岸、磯海岸、干潟という身近な海辺環境での自然観察、生き物観察を柱とした子どもあるいは親子を対象としたプログラムです。4月~9月までの期間に実施します。