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フィールドノート
このコーナーでは、国内外、各地に在住しているOWSメンバーから、身近な海辺情報や自然環境に関するニュースなどをお届けします。
 
<< 2011年度 フィールドノート 寄稿者プロフィール>>
>>中村毅
「ジョイジョイ座間味」
代表
(OWS正会員)
>>浪崎直子
国立環境研究所
OWS研究員
(OWS正会員)
>>米沢良介
パラオ スプラッシュ
マネージャー
(OWS正会員)
>>コバヤシカヨ
読売新聞
(OWSサポーター)
>>杉森雄幸
海洋写真家
(OWSサポーター)
 
 
<<最新記事>>
 
 
ガラパゴスアホウドリの求愛 ガラパゴスより 浪崎直子 >>Profile
2011/07/11UP
 
 
 
今年のGWは、生きもの好きなら一度は憧れる「ガラパゴス」に旅行に行ってきました。成田からアトランタを経由して20時間でエクアドルの首都に到着、そこから国内線で3時間ほどでガラパゴスの玄関口の空港に到着です。

私は、今回の現地7日間の日程で、ガラパゴス諸島の5つの島を巡りました。中でも一番感動したのは、一番南東に位置する「エスパニョーラ島」です。この島は、固有種のガラパゴスアホウドリが繁殖する唯一の島で、私が訪れた5月初旬はまさに繁殖シーズンが始まったばかり。メスの帰りを、いまかいまかと待つオスの姿や、クチバシをカタカタと鳴らしあって求愛しているカップルを、あちこちで見ることができました。

案内をしてくれたナチュラリストガイドによると、ガラパゴスアホウドリは、4月下旬から繁殖のためにこの島を訪れ、12月まで子育てをして、その後ペルーの方へと渡り、また4月に戻ってくるのだそうです。いまこの島には4000ペアほどが繁殖をしていて、数の増減はなく一定数を保たれていることが、個体群の調査からわかっているのだそう。こうした学術的な知見は、年に1回、研究者から直接講習会で聞くことができるのだと、ガイドさんは誇らしげに話してくださいました。
 

 
BANDED TOADFISH パプアニューギニアより 杉森雄幸 >>Profile
2010/10/10UP
 
 
 
9月後半、パプアニューギニアのミルンベイ周辺をまわるクルーズに参加してきた。パプアニューギニアは最近のニュースで数多くの新種が発見され、海中にも未だ発見されていない生物がいることだろう。ミルンベイ周辺の海中はソフトコーラルやハードコーラルが多く、カラフルな熱帯魚が多く群れている。連日ダイビングに明け暮れる中、ちょっとかわった生物に遭遇した。カエルアンコウの仲間を平たくしたような形をして、顔には多くの皮弁がある。正面から見た顔立ちはブサイクでかわいい。このブサかわの生物、ダイビング後に図鑑で調べると英名「BANDED TOADFISH」学名「Halophyme diemensis」であることがわかった。そしてさらに驚いたのがこの日のナイトダイビングでのこと。直径15cmぐらいのパイプがあり、その中をのぞいて見るとBANDED TOADFISHがいる。ライトでじっくりと顔を観察していると口元がもぞもぞと動き中から何かが飛び出してきたのだ。口から出てきたのは体長3cm程度のBANDED TOADFISHの幼魚。クルーズ船のオーナーにこの事を話すと、これまでBANDED TOADFISHが口内保育をするという話は聞いたことがないらしい。これが事実である事をいつか映像で証明したいと思う。
 

 
とっかり大作戦 北海道襟裳岬より コバヤシカヨ >>Profile
2010/08/17UP
 
 
 
1年を通じて約600頭ものゼニガタアザラシが生息する北海道襟裳岬。毎年、6月末に捕獲個体識別調査が行われています。
襟裳岬で漁業や観光業を営む有志からなる「えりもシールクラブ」が主催し、帯広畜産大の学生からなる「ゼニガタアザラシ研究グループ」や海棲哺乳類の研究者など、今年は総勢40名。私も去年に引き続き参加してきました。ちなみに「とっかり」はアイヌ語でアザラシです。

調査はまず捕獲から。漁業者を中心に岩礁帯に寝ころぶアザラシに船で急接近し、岩に飛び乗り、一瞬のうちにタモで捕獲します。
陸まで運んで、体重測定、斑紋の撮影、呼吸数のモニタリング、体長計測、採糞、採血、個体識別用のタグ付け、頭や胴体にカラフルなウェットスーツ素材のワッペンなどをつけたあと、海に帰します。
観察地点から上陸場が離れている襟裳岬では、体の斑紋による個体識別が難しいため、遠くから見ても分かりやすいカラフルなワッペンが必要なのだとか。

「ワッペンを貼ったアザラシが泳いでますよ」。
翌日、アザラシ観察施設「風の館」で職員の石川慎也さんが望遠鏡の先のアザラシを教えてくれました。
8月は換毛期となり、アザラシの上陸が一番多い時期。カラフルなワッペンはそろそろはずれているかもしれませんが、日本で一番涼しい夏という襟裳岬でうたたねするアザラシを観察しながら過ごすのも魅力的です。

襟裳岬「風の館」
http://www9.ocn.ne.jp/~kaze/
 

 
季節来訪者 パラオ・PPRビーチより 米沢良介 >>Profile
2010/06/14UP
 
 
 
毎年12月頃になると、目の前のビーチにナカモトイロワケハゼがやってきます。普段は水深30m前後にいるハゼですが、この季節には浅いところで水深8mくらいから観察することができるようになります。何故この季節だけ浅場に来るのかわかりませんが、ペアでいる姿をよく見かけるので、おそらく産卵のために深場から上がってくるのではないかと思います。毎年5月頃までの半年間ほどいて、ある日突然姿が見えなくなるので、まさにこの季節限定の来訪者です。
 

 
久米島のサンゴ大群集 沖縄・久米島より 浪崎直子 >>Profile
2010/05/26UP
 
 
 
久米島で、大規模なサンゴ群集が発見されました。水深15m〜35mの深場に、一面のエダサンゴ。
この大群集は、昨年8月に久米島泊漁港の漁人である田端敦さん、田端裕二さんと、ダイビングインストラクターの塩入淳生さんによって発見され、2010年4月5月、WWFジャパン「久米島応援プロジェクト」で合同潜水調査を実施し、群集の規模などを調査しました。

その大きさは、最低でも長さ300m、幅200m。
私もプロジェクトメンバーの一人とし参加し、潜水撮影に同行したのですが、深い中、一面どこまでいってもサンゴが覆っているという光景は、すでに衰退してしまったサンゴ礁しか見たことのない私にとっては、とても神秘的な感じがしました。

この大群集の発見は、5月18日のNHK全国ニュースで流れ、沖縄では新聞一面に大きく報道されました。

(写真(C)横井謙典)
 

 
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